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建設資材・木材の乾燥〜熱処理

木材の乾燥・熱処理

丸万木材では、天然乾燥、蒸気乾燥、高周波乾燥、除湿乾燥等ありますが、天然乾燥と併用して燃焼ガス方式による薫煙乾燥を採用しております。薫煙乾燥は、木材の反りや割れなどを最小限にし、狂いの少ない建設資材にする乾燥法です。

丸万木材のこだわり:銘木が建設資材として長持ちする工夫を

日本は、“木の文化”といわれるほど木との暮らしに根づいてきました。しかし現在では、住宅の高気密化と冷暖房の完備などで適応が厳しくなり、無垢の木は使用頻度が減少。非常に残念なことです。
そこで当社では、木材の狂いを最小限にし、現代の環境に耐えうる木材にするために、薫煙乾燥を採用しております。薫煙乾燥に使用する燃焼は、廃材を使用しています。

建設資材・木材の乾燥〜熱処理の方法(薫煙乾燥)

木材の乾燥・熱処理の方法(薫煙乾燥)

門口7m、奥行16m、高さ5mの、鉄筋コンクリート製『燻煙乾燥炉』を使用して木材の調質乾燥をおこないます。この乾燥炉は、湿度計器によるコントロールが不可能。微妙な調節は、十数年来の習熟によって培われた職人技でなされます。

廃材を燃焼させ出る煙(燃焼ガス)で木材を90℃程度に温め、余熱を利用した絶乾状態の中で水分を蒸発させます。この作業を繰り返しおこなうことで、狂いの少ない建設資材にすることができます。

※薫煙乾燥の炉は、約10年前に特許を取った炉を買い取り使用しています。燃料となる木屑がないと乾燥できないうえ、高い技術やノウハウも必要。現在、この釜を使用している製材所はほんのわずかです

例:L6m、W170cm、T90m/mの巾広板を含水率15%に乾燥

建設資材・木材の乾燥〜熱処理のメリット(薫煙乾燥)

木材の乾燥・熱処理のメリット(薫煙乾燥)

築100年以上経った木造建物の古木材(梁、大黒柱など)は、すでに天然乾燥として完成している建設資材です。この古木材はもう一度製材して再利用されますが、木の樹幹に成長応力が残存している場合、再製材にする過程で狂いが出る恐れがあります。しかし、木材を一定時間高温で温める薫煙乾燥を施すことによって、狂う可能性は非常に少なくなることがわかっています。

乾燥と調質の適切な含水率は?

木材は、梅雨期に吸湿し、冬の乾燥期に放湿して、水分を一定に保つ性質を持っています。水分の含水率が変化することで細胞の伸縮がおこり、木材そのものが収縮・膨張を繰り返すのです。

樹種によって異なりますが、含水率が1%変わると0.3m/m程度の変化があり、従来日本では適切な含水率(平衡含水率といわれている)が平均15%といわれていました。
しかし、空調が完備された室内に使用する場合は、室内外の温・湿度差が大きくなるため、さらに低い含水率が要求されます。そのため、含水率を飛躍的に低下させる薫煙乾燥による乾燥が有効になります。


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